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理想の開発組織を共に作る。目指すは「チームが自ら判断し、挑戦し続けられる組織」

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Mid-careerEngineerManagers
2024年12月に入社し、Development DivisionのSub Division Managerを務める矢部。2025年3月からはSys-Infra Unitのユニットリーダーを兼務。これまでにCTO、VPoEを務めた経験をもとに開発組織を最上流から管掌するDivision Managerの“右腕”として開発組織作りを牽引している。これまでの経歴、現在の業務内容、「チームトポロジー」をベースに設計する理想の開発組織について話を聞いた。

中長期的な事業成長を見据え、開発組織の体制強化に着手

–現在の業務内容を教えてください。

2024年12月に入社し、Development DivisionのSub Division Managerを務めています。Division Managerである三木が全体方針を策定し、その推進にあたってのサポートを行うのが(Sub Division Managerの)役目です。中長期的に見た時に「重要だが普段緊急度を上げられないこと」があり、「いかにそれに着手できるようにするか」を日々考えています。

チーム体制変更を経緯として、2025年3月からはReproのシステムの信頼性を高めることを目的としたSys-Infra Unitのユニットリーダーも務めています。

–具体的に行っていることを教えてください。

Sub Division Managerとしては、三木と共に開発組織の課題について整理し、ロードマップを敷き、解決に向けたアクションを行っています。30分のデイリーミーティングと週1回のロングミーティングを行いながら業務を進めています。

また、三木のバックアップとして動けるように、三木が参加する会議に同席して情報のキャッチアップを行ったり三木の考えを聞きながら壁打ち相手になったりもしています。それ以外でも、これまで三木が行っていた管理業務の一部を引き継いでいます。分かりやすい例を挙げると、経費の承認作業等ですね。入社して3ヶ月経ったくらいから徐々に得てきた情報同士が繋がり、全体像や製品・顧客・会社の特徴が掴めてきました。

Sys-Infra Unitのユニットリーダーとしては、チームのマネジメントや採用活動、システムコストの管理業務等を主に担当しています。

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–取り組んでいることを通じて実現しようとしてることは何ですか。

Development Divisionでは、中長期的な事業成長を見据え、開発組織の体制をさらに強化していきたいと考えています。

Reproの開発組織は「チームトポロジー[※]」をベースに設計されており、小さなチームが持続的に高いパフォーマンスを発揮できる仕組みを整えています。今後の事業拡大に向けては、組織全体のキャパシティとケイパビリティをより大きくしていく必要があります。そのためには、大枠の方向性を私や三木が示しつつ、各チームが自分たちに必要な変化を考え、主体的に実行できる状態が理想だと思っています。

Sys-Infra Unitでは「Reproのシステム信頼性を高める」ことをミッションに掲げ、SLOやエラーバジェットの策定支援、クラウドリソースやミドルウェアの管理、コスト最適化などに取り組んでいます。チームの垣根をこえた活動も多く、難しいテーマもあるのですが、メンバーそれぞれが責任感を持ち、主体的に取り組んでいます。難易度が高い物事もチーム一丸となって進められることはとても心強く、技術的にも刺激的な環境だと感じています。

[※]チームトポロジーとは、高速なデリバリーを実現することを目的とし、4つの基本的なチームタイプと3つのインタラクションパターンに基づく組織設計とチームインタラクションのための実践的な適応モデル。

共に働く人の役に立っている実感が仕事のやりがい

–経歴を教えてください。

最初は独立系ソフトウェアベンダ、パッケージベンダーにエンジニアとして就職し、受託開発や業務アプリケーションの開発に従事しました。

2015年には株式会社ブラケット(後のストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社)にエンジニアとして転職し、「STORES」の開発全般を担当。2017年4月からは同社CTOとして技術組織全般を統括し、2020年8月にはVPoEに就任しました。CTO就任後、メンバー数は6名から30名に増え、採用活動や報酬・評価制度作りといった組織作りにも取り組みました。

2021年1月のSTORES株式会社(旧:hey株式会社)統合後はシニアマネージャーとしてネットショップ開発組織のマネジメントやセキュリティ本部の立ち上げに従事。2023年以降は全社データ基盤の整備を担当し、BigQueryへのデータ集約パイプラインの整備、業務系ツールとの連携、BI製品の開発などに取り組みました。

–経歴の中で、自身の働きがいを感じるポイントに気づいた経緯、経験を教えてください。

株式会社ブラケット時代に、代表と共に組織作りに取り組んだ経験が印象に残っています。

当時は難易度が高い課題と日々直面する環境でしたが、精力的に取り組むことができました。目の前の課題が大きく、難しいほど、解決した時には組織やチームに大きな価値を生んでいると実感できました。

この頃から、私は自分のポジションにこだわらず、一緒に働く人の役に立っている実感があることが最もやりがいにつながるタイプだと気づきました。

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–入社前のReproの印象はどうでしたか。

「少数精鋭で、優秀なエンジニアが在籍している会社」というイメージでした。

これまでのキャリアでさまざまなポジションと業務内容を経験し、「次はどのような働き方をしたいか」と考えていた頃、三木と話す機会がありました。Reproの現状と三木の話を聞くと組織作りの部分で自分が力になれることがありそうだと感じましたし、三木が作ろうとしている組織への関心が高まっていきました。

入社のきっかけにもなった三木と初めて出会ったのは、以前参加した勉強会の場です。そのときは「考えていることが面白い人だな」という第一印象で、その後採用活動やマネジメントについて個人的に相談することもありました。

–現在、働く中での関係性はどのようなものですか。

入社して一緒に働く中で、三木は技術面の知識・経験が豊富なだけでなく、業界や顧客への解像度も高く、システムや施策のよしあしを判断するクオリティも非常に高いと感じています。 三木の考え方や推進の方法を間近で見られること自体も、私にとって働きがいになっています。

入社後は、三木の目からみた組織の課題や可能性を聞き、その解決・実現のために自分の経験やスキルをどう活かすことができるかについて考えながら、三木のリソースを「緊急ではないが重要なこと」に注げる状況を作り出すとよいのではないかと考えるようになりました。

入社時の状況としてはシステムアーキテクチャのビジョン整理や開発組織への浸透、オンボーディングプロセスの改善等に取り組みきれておらず、「小さなチームが持続的に高いパフォーマンスを発揮できる仕組み」の整備が十分に進んでいない状況でした。実際には三木は開発組織の統括に加え、営業活動のサポートも担っており、ひとりで腰を据えてこれらに取り組むのが難しい状況でした。

そこで、現在は三木の軽微な管理作業を引き受け、徐々に引き受ける範囲を広げながら、組織全体の仕組み作りをサポートしています。

–客観的に見た際のReproの強みはどこにあると感じますか。

最もユニークなポイントは、分析・施策立案・施策実行・効果検証までをワンストップで行うグロースマーケター(Growth Marketing Team、以下GM)と開発組織が連動してプロダクトを作ることができる点です。

具体的には、GMから開発組織に利用者視点の意見が提供され、開発者は「こういう機能を作ってみたけれど、どうでしょう?」とフィードバックを求める。このサイクルを繰り返すことで日々プロダクトの改良と進化が進んでいます。

サービス提供者のアイデアだけで開発しても、顧客に刺さらないことはよくあります。GMと開発組織が連動するこのプロセスによって、顧客が本当に使いたい機能を開発し、提供し続けることができる点が(Reproの)強みです。

–そのほかにも、入社前後の時点で気づいた点はありますか。

全社において、企業理念である「クライアントファースト」が根付いているところも印象的です。評価制度に紐づけられていることとRepro Awardという表彰制度があることによって、「クライアントファースト」を念頭にして、顧客にとって役立つ行動を取り続けることで自身も会社も顧客もよくなるサイクルが生まれる環境ができていると感じます。

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営業、カスタマーサクセス、GMなどの職種と比べると顧客から距離がある開発者にとっても、(この企業理念と組織制度のもとで)「自分が携わっているこの仕事はクライアントファーストを体現できているか」と考えながら働くことができる仕組みがあります。

挑戦し続けられる自立した開発組織を、一緒に作りたい

–今後はどのような開発組織を作りたいと考えていますか。

チームが自ら判断し、挑戦し続けられる自立した開発組織を目指しています。そのために、(メンバーの自立した判断・行動のために)必要な情報に常にアクセスできる環境を整えたり各チームがミッションにとどまらず新しいチャレンジに踏み出せるような「燃料」を提供できたりすることが重要だと考えています。

また、既に行っている複雑なシステムをチーム単位で扱える粒度に整理する取り組みに加え、組織の目指す方向性を理解しながらチームを導けるミドルマネージャーの育成等も重要なテーマであると考えています。

こうした取り組みを通じて、個人とチームが自律的に動き、挑戦を続けられる組織を開発組織の皆と一緒に作っていきたいです。

–現在Reproに所属しているメンバーへ、メッセージはありますか。

先ほども触れましたが、大量のデータを扱うReproのシステムの中でも特に複雑になっている部分を改善し、皆がより開発しやすい状況を整えていってほしいと考えています。また、今後新しく開発していく際にも、複雑さを抱え込まないように意識しながら取り組んでもらえると嬉しいです。

–今後入社する方へ、期待することはありますか。

「イベント駆動型アーキテクチャで構成された大量トラフィックを、いかに筋の良い方法で拡張していくか」

これは開発組織内でも重要なテーマのひとつです。関連業務やその推進に関心のある方と、ぜひ一緒に取り組んでいければと思います。

また、Reproのシステムや組織を前提にしたAIの活用にもチャレンジしています。運用効率化や信頼性向上などの分野において、AIの経験や関心を持つ方にも活躍いただける機会が多くあります。

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2025.10.07
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