Come and meet us at the Upcoming Events!
See All Events–業務内容を教えてください。
Development DivisionのPlatform Team内にあるCore Unitに所属し、エンジニアとして働いています。機能開発を行うFeature Teamの開発体験と生産性向上のために、次のようなことに取り組んでいます。
・Repro Tool全体で使うデータのデータパイプライン構築・安定運用
・Feature Teamが機能開発する際に利用する共通基盤
・ライブラリの提供
・共通基盤・ライブラリを使った開発のイネイブリング
・Feature Teamへの開発思想の啓蒙
直近では、SDKやAPIを通して届くユーザー情報を処理する共通基盤で使われているApache Kafka のRuby client libraryのリプレイスに携わりました。
–やりがいを感じる場面はありますか。
Reproの共通基盤の開発を行うことがあるため、1つの変更の影響範囲が大きく、配慮すべき面が多いと言えます。その分、自分が開発し実装したものによって与えられる影響力、インパクトが大きいというのはやりがいに繋がっています。
一方で、変更によるエラーやアラートにすぐ気づける仕組みを積極的に導入し、素早く対応できる体制にもなっています。
–“インパクト”へのこだわりはいつから意識しているのですか。
大学生の時、アルバイト先で初めてプログラミングに触れ、それを活用して業務を効率化できることに衝撃を受けました。5人くらいが5日程度でやってた勤怠作業があり、自分が簡単なコードを書いたら5分に短縮できて感謝されたことが嬉しかったんです。この原体験を通じて、自分にとってコードを書くことは単なる技術的な行為ではなく、ビジネスにインパクトをもたらす手段であるという意識が根付くようになりました。
仕事をする上でも「いかに大きなインパクトを与えられるか」を常に意識し、必要な知識のキャッチアップや技術習得も楽しみながら取り組んできました。
–前職での経験について教えてください。
腸内環境をチェックするサービスを提供するヘルステック系ベンチャー企業でエンジニアとして働いていました。そのサービスは、ユーザーが専用のキットを使用して便を採取し、研究センターへ送付すると腸内環境の解析結果を確認できる仕組みになっていました。販売形態は、一般ユーザー向け(toC)の販売に加え、医療機関にキットを設置し、そこから提供してもらう法人向け(toB)の販売も行っていました。
私は主に、医療機関が利用する管理システムの開発や、社内向けのロジスティクスシステムの開発を担当しました。また、IBS(過敏性腸症候群)向けのスマホアプリをリリースする際にはPdM 兼 エンジニアとして企画・開発に携わりました。
–転職考えたきっかけは何でしたか。
当時のサービスは、エンジニアとしての取り組みが事業成長に直結しにくいビジネスモデルでした。例えば、事業の成長を左右する主な要素は、検査キットの品質向上や医療機関への営業活動であり、私が担当していた管理システムの改善や利便性向上といった業務は、ビジネス全体への影響が限定的でした。そのため、こうした業務のために技術を習得・学習することに意義を感じにくくなり、より事業に直接貢献できる役割を担いたいと考えるようになりました。そして、PdMのポジションを務めるようになりました。
一方で、その会社は自分にとってエンジニアとしてはじめて働いた職場でした。まだエンジニアとしての経験が浅い中でPdMに振り切るべきかどうか悩み、最終的にはエンジニアとして成長できる職場を探すことにしました。
–Reproとの出会った経緯を教えてください。
「エンジニアとして事業にインパクトを出せる環境」——これを軸に、次の職場を探しました。
まず、データ量が多い環境ではエンジニアの力が必要不可欠であり、技術によって大きなインパクトを生み出せると考えました。さらに、SaaSビジネスは、プロダクト自体が事業の中心にあり、エンジニアの技術力が競争優位性を生み出す鍵を握るため、エンジニアとしての価値を発揮しやすい領域だと考えました。
この条件に当てはまる企業をいくつか受け、その中の一社がReproでした。
前職ではプログラミング言語のフレームワーク「Ruby on Rails」を扱っていましたが、Reproには、その分野で著名な本を執筆されたエンジニアが在籍していることを以前から知っていました。Reproを知った当初から、他の企業と比較して圧倒的に扱うデータ量が多いことが明らかであり、エンジニアとして挑戦する価値のある環境だと強く関心を持ちました。
–選考の流れや印象はどうでしたか。
カジュアル面談の後に面接を受け、次にテクニカルインタビューという流れでした。
カジュアル面談や面接で扱っている技術スタックを聞くと、聞いたことがないミドルウェアの話が出てきて、「これは、ハードな(=成長できる)環境があるぞ」と直観しました。当時はまだ「Kafka」「Cassandra」と言われてもピンときていなかったのを覚えています。
面接後、テクニカルインタビューを受けるまでの間に、「働いた後のイメージを掴んでもらうために、Slackに招待しますね」と声をかけてもらう機会がありました。最初はオンボーディング用の限定チャンネルに招待されるのかと思っていたのですが、実際に届いたのは社内の多くのチャンネルへの招待通知。想像以上のオープンさに驚きました。
「ここまで内部を見せてくれるのか」と、カルチャーの透明性を強く実感しました。実際に働くイメージが一気に具体的になっただけでなく、Slack上で交わされる開発に関する議論の質の高さや、活発なやりとりに触れたことで、入社への意欲がさらに高まりました。
–選考の結果はいかがでしたか。
実はテクニカルインタビューで一度落ちてるんです。
エンジニアとして事業にインパクトを与えることを目指していたものの、それは同時に、求められるレベルが非常に高いことを意味していました。実際テクニカルインタビューでは的外れな回答をしてしまい、自分の力がまったく通用しなかった記憶があります。
–その後入社に至った経緯を教えてください。
テクニカルインタビューで不合格となった後、Reproからの不合格通知と共に、「フィードバックの機会を設けたい」との申し出がありました。驚いたのは、そのフィードバックが単なる形式的なものではなく、具体的かつ丁寧な内容だったことです。これまで自分が知る限り、不合格者に対してここまで手厚いフィードバックをしてくれる会社はなく、その誠実さに強い印象を受けました。
さらに、その後当時の選考に関わってくれた社員や役員から「半年後にもう一度トライしませんか?」と声をかけてもらいました。修行して強くなって再チャレンジする、その少年漫画的展開に心躍り、迷うことなく「お願いします」と即答し、その方々とのSlackチャンネルに招待されました。
それからは、Reproで働く上で必要な知識やマインドを習得するため、推薦図書を読み、学習した内容を日々アウトプットすることに注力しました。チャンネルで質問をすると、「社内の〇〇さんが書いた記事があるから読んでみて」といったやり取りがあり、紹介された記事を読むたびに、Reproのメンバーが技術に対して深い理解を持ち、積極的に発信していることが伝わってきました。
その過程で、「この人たちと一緒に働きたい」という気持ちがますます強くなっていきました。
そして最終的には、半年を待たずして3ヶ月後にオファーをいただき、入社に至りました。
–入社後、どのような業務を経験しましたか。
Feature Team の一員として、ロードマップに沿った開発を担当し、メールの新機能開発に携わりました。
その開発では、グロースマーケティングチームと連携し、プロトタイプを共有してフィードバックを受けながら進めました。
また、カスタマーサクセスチームとの週次のSync Upミーティングにも参加し、クライアントの声や現場の所感を共有してもらいながら、必要な改善タスクへの対応を行いました。
–当初、実際に働いてみてどうでしたか。
入社当時、キャリアパスは明確ではなく、とにかく目の前のことをキャッチアップし、バリューを出すために必死でした。エンジニアとしての技術、知識の習得の他に、プロダクト情報についてもオンボーディング時に提供される資料をみながら頭に入れていきました。
覚えることが多いと感じていた頃、Unitリーダーの方に相談したところ、「自分も長くいるけど、わからないことだらけなので普通に質問していますよ」と言われたことは今でも覚えています。実際、Slackを見てみると、入社歴が長いメンバーも積極的に質問し、活発な議論が交わされていることがわかりました。 この経験を通じて、質問することへの心理的ハードルが下がり、より働きやすい環境だと感じるようになりました。
–異動の経緯を教えてください。
「何をもってインパクトを出せたと言えるのか?」 そう考えたとき、「機能が当たったかどうかより、いかに早く機能をリリースできるかどうかの方が重要だ」 という視点に至りました。その考えのもと、自分自身が機能を開発することよりも、Feature Teamの生産性を向上させることの方が、より大きな価値を生み出せるのではないか と考えるようになりました。
そして、それを実現するためには、Feature Teamの開発体験と生産性向上をミッションに掲げるCore Unitに異動することが必要だと感じていました。
そんな中、運よくユニットリーダーから「Core Unitに異動したいですか?」と声をかけられました。自分としては、何としてでもCore Unitに行きたいという強い思いがあったため、定期的に面談をしていた人事メンバーにも相談し、後押しをもらいました。さらに、VPoEの三木にも直接掛け合い、自分の意思と熱意を伝えました。
その結果、話はスムーズに進み、異動が決定しました。
現在は、大きな影響を与える基盤の開発に携わることができており、そのやりがいを強く感じています。
–実際に働いてみてどうですか。
共通基盤で使用しているRuby製のコンポーネントにおいて、「Apache Kafka」のライブラリが「Ruby」のバージョンアップの妨げになっている状況がありました。 そこで、このライブラリを互換性のある別のライブラリにリプレイスする対応を任されました。 このコンポーネントは共通基盤の一部であり、万が一不具合が起こればほぼすべての機能に影響が及ぶため、慎重な作業が求められました。 自分が担当者として実装を進める中で、周囲からのレビューやサポートを受けながら、安全に移行できるよう細心の注意を払い、最終的に無事リプレイスを完了させることができました。
入社当時の自分と比べると、短期間でここまでの作業をやり遂げられるようになったことは大きな自信につながりました。そして何より、Reproの環境があったからこそ、スピーディーに成長を実現できたと感じています。 チームはリモートを主体とした働き方ですが、いつでもSlackでコミュニケーションが取れますし、定期的にSlackのHuddleで同期的に話す機会もあるのでとても働きやすいと思います。
–どんな環境が成長に役立ったと思いますか。
まず、オンボーディングの内容が充実しているところに驚きました。「入社後、この時期までにこういうことができるようになってほしい」という指標が正確かつ具体的に示されていたので、最初から自分自身の現在地を確かめながらスムーズにスキルアップすることができました。メンターもついているので、途中でわからないことがあってもすぐに相談できたこともよかったです。
現在は、ユニットリーダーの橋立さん(joker1007)と週に一度1on1を行っており、非常に有意義な時間になっています。 ユニットリーダーは、サービスのアーキテクチャやミドルウェアに関する深い知識を持っており、その知見を活かして技術的な課題の解決をサポートしてくれます。
また、1on1を通じて困っていることを相談し、的確なアドバイスをもらうことで問題を解消できるだけでなく、アーキテクチャやミドルウェアに関する知識をインプットできる貴重な機会にもなっています。
–今後やりたいこと、実現したいことを教えてください。
現在、まだReproのアーキテクチャ全体を完全に把握しているとは言えず、ビジネスサイドの要求や、目の前に見えている課題に意識が向きがちです。
しかし本来は、Reproというシステムのアーキテクチャを深く理解し、未来のビジネス要求を満たし続けるための理想的な構成を自分自身で考える必要があります。そしてビジネス要求が来る前にあらかじめ基盤を構築し、開発がスムーズに進められる状態を先回りして作ることが重要だと考えています。 そうしたエンジニアになるために、目の前の課題解決に取り組みながらスキルを磨くだけでなく、会社のビジョンや事業の理解を深め、ビジネス視点を養っていきたいですね。
取材・執筆=株式会社ユニーク
写真=Akiko Kawada
Come and meet us at the Upcoming Events!
See All Events