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「このままじゃ、ダメだ」― 危機感が何度でも挑戦する力をくれる。

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Reproの新規機能開発、既存機能の改修を手がけるアプリケーションエンジニアとして働く下村。責任感と挑戦心を携え、ユーザーの利用体験に直結する現場で奮闘を続けるメンバーのひとりである。開発チーム内外と連携を取り、プロダクトの価値を高める日々の中、大変なことも多いと言う。彼を支えるモチベーションの原点について聞いた。

プロダクトの歴史を抱えつつ、新しい挑戦を続ける。

–現在担っている役職や業務内容を教えてください。

アプリケーションエンジニアとして、主にはReproの新規機能開発、既存機能の改修などをしています。私たちの働きはユーザーの利用体験に直結しているので、責任感をもって取り組んでいます。

また、今後Reproがグローバルで戦えるマーケティングソリューションカンパニーを目指す過程においても大事な役割をもっていると感じています。

–具体的には、どんなことを期待されていると感じますか。

今後海外進出していくにあたっては、まず、お客様がやりたいことを技術的に実現できるように多種多様な技術のインプット、マーケティング手法の実践をし続けていくことが求められていくと思います。例えば、日本ではスマホといえばiPhoneが主流ですが、海外になるとアンドロイドの方が普及している地域もあります。デバイスが変わればマーケティング手法が変わります。そうなれば、地域に合ったソリューションの全体像を把握し、多種多様なマーケティング手法の中から適切なものを選び取り、形にしていくことになります。さらに、その上で莫大な規模のエンドユーザーからのアクセスにも耐えられるように安定した状態で提供できる基盤も同時に構築しなければいけません。

それらをすばやく提供できるようにするためにも、日々絶え間なく進化する技術のキャッチアップが必要で、そうした姿勢は基本として求められていくでしょう。

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–今後もさらに求められていくレベルが高まるにつれて、成長できるチャンスも広がっていくわけですね。現在は、具体的にどのような業務を行なっていますか。

WEBメッセージのテンプレート機能の開発に取り組んでいるプロジェクトがあります。WEBメッセージ機能の説明もしながら、プロジェクトについて話しますね。

Repro導入企業は、WEBサイトの訪問者に対してポップアップでクーポン情報などを表示しています。このWEBメッセージの作成方法は、テンプレートを使って直感的に作成する方法と自由にHTML、CSSなどを書いてカスタム作成する方法の2種類。ここにいくつかの課題がありました。

まず前者はテンプレートを使用すると導入企業担当者の手元で直感的に操作でき、作業がその場で完結しますが、カスタマイズ性があまりありませんでした。微妙な位置の移動や色の変更なども難しかったんです。そのため後者の方法を選ぶ人が多かったんですが、この方法では最終的にReproのCSが書かれたコードを実装する工程が加わります。そうすると、CSへの負荷が重なってしまい、「このまま持続的にカスタム作成方法を提供していけるだろうか」という懸念がありました。

このカスタム作成によって圧迫されたCSの工数をどうしたら削減できるだろうか?と考えるところからプロジェクトはスタートしました。まずはヒアリングから問題の認識を行い、そこからゼロベースで問題解決のための仮説を設定し、その仮説で合っているのかを検証するためにプロトタイプを作成し、顧客に使ってもらった上で検証を行いました。

それらを進めていくと、これまでの機能に配慮しつつ改修を行うことは時間と工数がかかるということで、私が所属する開発チームDev5と別の開発チームDev2が合同で取り組むことになり、CSとの週一定例ミーティングも行いながら進めています。

–今のReproでアプリケーションエンジニアとして携わることのやりがい、大変さについて両面から伺えますか。

Reproは6〜7年のプロダクトとしての歴史をもっているので、その間に作られてきたものがたくさんあります。その経緯や積み重ねは、ある時は制約にもなります。包み隠さずに言えば、技術的負債も溜まっています。制約の中で技術的負債を抱えつつ、顧客にとって使いやすいプロダクトを目指して開発を続けていくことはそう簡単ではありません。私自身はこれまでにReproほどの大規模なデータを扱った経験もなかったため、最初はキャッチアップ、インプット…様々なことに苦労しました。正直…心が折れそうになることもありました。

ただ一方で、だからこそ成長できる機会が多く、やりがいもあるんです。毎回ベストだと思える答えを導き出せる場面ばかりではない中でも常に考え、学び、あらゆる経験をバネにしていきたい。そう思えるチャンスや環境、チーム等がReproにはあると思っていますし、まさに私が入社当時Reproに求めていたことでした。

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「ここままじゃダメだ」と思い直し、覚悟を決めた。

–入社の経緯を伺えますか。

前職に勤めていた頃は、SNSで目立っている人たちを見かける度に自分の経験不足を感じる日々でした。当時の自分の技術レベルと年齢の両側面を考慮すると、今後エンジニアとして働いていくためには「このままじゃだめだ。今はなんとかなるかもしれないが、このままじゃ近い将来エンジニアとして立ち行かなくなる」と思い、様々な制約を乗り越えていくような運用経験ができる環境、常に自分自身をアップデートし続けなければならない環境に身を置きたいと考えたのが転職を考え始めた頃の心境です。扱うデータ量の多さや経験できる技術領域などの観点から、Reproは次のステップとして魅力的でした。

とはいえ、すぐに決断できたわけではありませんでした。内定をいただいたA社とRepro、どちらに入社すべきか迷っていた時期があったんです。これまで培ってきたものを活かして貢献できそうなA社とこれまでの自分には経験のないレベル、領域に挑戦できそうなRepro…。難しい決断でした。

その時Reproへの入社を決断できた背景のひとつには、入社前に話したReproのエンジニアマネジャーとVPoEからの一言がありました。

「今できることベースで考えてませんか?」

確かにそうだ、と思いました。

30歳を超えた大人が今さら成長を志すのは遅すぎる、というのは百も承知の上でそのまま何もしないのは違う。どうせ挑戦をするなら、普通のことをしていては今負っているビハインドは取り返しきれない。

そう思い返して、数年後後悔をしないよう、不安を抱えながらも覚悟を持ってReproに飛び込もうと決断しました。

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–固い決意だったんですね。

個人的な話になってしまいますが、社会的に理不尽な経験をしてきたこれまでがあって、これからはもう味わいたくないと思っていたんです。

どうしたらなるべくそうした経験をせずに生きていけるかと思い、まずは技術力を上げて自分がコントロールできる範囲を広げることが重要だと考えました。その上で、自分がコントロールできないものと正面から戦い続けるのも違うかなと思うので、その際にはその戦いを諦めることが必要になるとも考えました。そして、私にとっては目の前の戦いを諦めるためには、その戦いを諦めても自分は他の場所でやっていけるという自信が必要でした。

その自信を磨くことができる場所として、Reproを選んだ側面もあります。

–実際に入社してみて、Reproの環境はいかがでしたか。

実際に入社してみると想像していた以上に今の自分よりも高いレベルを求められる環境でしたね。挑戦もしてきましたが、失敗もたくさんしました。失敗から学んできたことがたくさんあるので、その中からひとつお話します。

Reproにはキャンペーンを出す際に下書きを作成し、保存できる機能があります。当時その機能の開発をチームで取り組んでいたんですが、リリース後に多くの問題が発生してしまいました。例えば別のチームが新しく機能をリリースしたところ、ユーザーが保存していた下書きが見れなくなったしまった、など。あらかじめ互換性を考慮して開発していれば防げた可能性もあったのではないか、とかなり反省したのを覚えています。その頃は胃が痛くなる気持ちでしたが、謝るばかり、凹んでいるばかりではなく、自分の行動で挽回していくしかないと思い直しました。また、「同じ轍を踏まない」「もっと実力を磨く」「失敗は怖くても挑戦する」と改めて決心したタイミングでもありましたね。

この時、覚悟を決めて挑戦できる環境に飛び込んでいたにも関わらず、実際には変化すること、挑戦することに消極的だった自分に気づき、「このままじゃだめだ」と思いました。

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一方で、私が一人でできることには限界があることもわかっていて、周りには手を貸してくれる人、相談に乗ってくれる人がいるので心強いですね。

–Reproに転職された時と同じく、改めて「ここままじゃダメだ」という危機感をモチベーションに変えていったんですね。メンバーのお話も出ましたが、一緒に働くことが多いメンバーはどんな方々ですか。

全体的にはシニアエンジニアが多く、他の会社で経験積んできた人も多い印象です。

過去に起こった事例を話してくれる人。コードを細かくレビューしてくれる人。アラートに素早く気づいてくれる人。チームの生産性を上げるアドバイスをくれる人。

それぞれにこれまで磨いてきたこだわりや知識を持っているメンバーです。

こうしたメンバーが揃っていて、Reproが高い目標を追いかけている限り成長できるチャンスも広がっていくことを考えると、もしも今の記憶を捨てて2年前の自分に戻ったとしてもきっとまたReproに入ることを選ぶだろうなと思います。

困った時、顔を思い浮かべてもらえる人になりたい。

–今後のReproの伸び代はどこにあると感じますか。

シニアエンジニアが多く、それぞれに技術的な知見をたくさん持っている人が揃っているので、本来はもっと遠くまで、速く進める組織だと思っています。現状は、みんな足に重りをつけて歩みを進めているイメージ。その重りになっているもののひとつは、様々な制約です。その制約から徐々に解放されていったら、より多くのメンバーが本来の能力を発揮しやすくなり、もっとソリューションの幅を広げることができると思います。

今後どこかのタイミングで重りになっているようなものをドラスティックに捨てる決断と、全員がそれを行える勇気や胆力を持たないといけないと思っています。

–個人的な今後の展望はありますか。

そこまで大きなことは考えられていませんが、周りの方がいてくれたから私はチャレンジを続けてこられたので、メンバーへ恩返しができるといいなと思っています。

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具体的には、引き続き会社が速いスピードで成長を続けると、現時点でも大規模なデータ量がより増えていくでしょう。そうすると、それぞれにキャッチアップしきれない部分や学習意欲はあるけど手を出せない領域などが出てきます。

簡単にいうと、扱うデータ量が多いと考えるべきことが増えるんです。データがあるほど問題が発生する可能性や原因も増えるので、配慮すべき事項が増えるというわけです。それに加えて、どこを注視すべきかを明らかにした後にもまた多様な手法の中から必要なものを的確に選び取ることが必要になります。

そこで、私が自分の経験をもとに大規模なデータ量を扱う際に必要なことを誰かに教えることができたり、多様な手法を学びあえる場を作ったりできるような人になりたいと思っています。

ゆくゆくは、困ったときに相談相手として顔を思い浮かべてもらえるような人物になりたいですね。

企画・取材・執筆=山崎 貴大
撮影 = 賀谷 友紀

2021.04.08
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