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フリーランス×会社員。「大人ベンチャー」で好きを極めたオリジナルスタイル

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働き方や働くことの意味が拡張している真っ只中。「自由に働く」「好きを仕事に」そんなキャッチコピーを見ることが増えている。まさに、それらを体現し、自然体で働く人物がいます。フリーランス、趣味、本業を自由に繋げてゆく「Connecting The Dots」な働き方について伺った。

『伽藍とバザール』から受けた衝撃と拓けた新世界。

――前職時代から「会社員×フリーランス」という働き方をされているそうですね。100%会社員でもなく、100%フリーランスでもない……今の働き方を選んだのは何故ですか?

一言でいうと、常に「新しいことをしていたい」 というのが理由になると思います。「新しい」というのは流行やトレンドという意味ではなく、私にとっての「新しさ」。

というのも、私はコンピュータサイエンス等を大学で学んでいたわけではないので、ベースの知識や理論のところで足らない部分がまだまだあるんです。それを補う仕組みや理論の勉強をしていくと自分にとって新しいものに触れることができて面白いうえに、できることも増える。他の人が書いているコードを読み込むというのも勉強になりますよね。

――今では公開されているコードも多くありますよね。

はじめて「オープンソース」という概念を知ったのは、大学生の時に読んだ 『伽藍とバザール[※1]』 という文書がきっかけです。その本はエリック・レイモンドという人が書いているのですが、当時は話題にもなりました。衝撃的でしたね。読み込んでいくうちにオープンソースによって世界をよりよくできる画が浮かび、当時の自分には相当なインパクトでした。

例えばその頃Windows95を使っていたんですが、1日に1回再起動しないといけないようなOSでした。今では、考えられませんよね(笑)。その後、1年くらいは再起動をしなくても使用できるLinuxを知って驚きました。コードが見れて好きなように自分がいじれるんです。オープンソースというものは本当にすごいなと実感した瞬間でした。

――オープンソースとの出会いが、杉浦さんをこの業界に惹かれたきっかけの1つだった。

そうですね。それからは自分が使っているシステムを自分で改善でき、それが実際に動くということは本当に面白くて没頭しました。もしも当時、Windows Vistaが既に出ていたら、私はこの業界に入っていなかったかもしれません。

[※1]…Linux、オープンソース(OSS)関係者必読の書。 OSS開発の実態と、そのコミュニティ、そしてハッカーたちの価値観を、オープンソースのエバンジェリスト、ESRことエリック・スティーブン・レイモンドが可視化する。(Amazon商品紹介より抜粋)

フリーランス、趣味での開発経験を本業と融合。

――Reproでは、どのような業務に携わっているのですか?

Reproではスクラム体制で業務を進めていて、チームでは主にメール機能の開発に携わっています。

私が入社する以前までReproで書かれてきたコードを業務の過程で見ていると、5年間の足跡がよくわかります。フロントエンドを取り巻く環境が激しく変化するなかで、様々なトレンドも取り入れながら進めてこられたのでしょう。若干、新旧の仕組みが混在している部分もありますが、自分の手でそのあたりも整備しながら進めています。

――現在の職場でRepro以外での経験が活かされる場面もありますか?

最も分かりやすいところでいうと、先ほど触れたメール機能の開発の部分です。以前、名古屋大学で働いていた頃にメールシステムに深く関わっていた経験が活きました。学部内のメールシステムの構築・管理をしていたので、その辺のプロトコルは理解していたんです。偶然にも当時の経験を活かすことができ、驚きました。

――スティーブ・ジョブズ氏が「Connecting The Dots」という言葉を残していますが、まさに点と点が繋がった瞬間ですね。

今後も経験を融合させるような機会は作っていきたいです。具体的には、これまでに趣味で取り組んでいた天気予報アプリやカレンダーシステムの開発、今取り組んでいるアンドロイドアプリの開発経験などは活かせるチャンスがあるかもしれません。

また、フリーランスで請け負った案件を進める過程で開発し、他の場面でも使えそうなものはできるだけオープンソースコードとして公開しています。そういったものも活かせる可能性はあるかもしれません。

――本業務以外の時間で培ったものが、また本業務を高める。Google社が実践していた「20%ルール」と近い概念を感じますね。一方で、周囲の方よりも出勤数が少ないなかで成果を上げなければならない状況はプレッシャーにもなりませんか?

そうですね。正直、現実的には結構大変なところもあります。

ミーティングなどのスクラムイベントだけで1日が終わってしまうことがあるんです。週5で働く場合であれば残りの4日で調整しようと捉えることができますが、出勤日が週3だと残された2日間でその週の業務を完遂したいといけなくなる……。これは相当頑張らないと大変(笑)

もちろん、チームメンバーや周囲とはある程度調整をさせていただいていますが、単純に時間が少ないのでシビアに成果を追求する意識は常に持っています。

――生産性を上げるための工夫などはありますか?

んんん……特にないんですよね。もう、頑張るしかない(笑)

ただ、常にベースの論理を把握していくことは意識しています。土台の理解があることで、作業中の軌道修正や変更があった時にも柔軟に対応できますからね。逆に、この土台がないとどうやってもスピードは上がらず悩むことになるでしょう。

勢いがありながらも、現実的。"大人ベンチャー"で感じるやりがい。

――自分の興味を軸に、自然体で働いているんですね。

そうですね。楽しく働けています。その理由の1つは、以前からのフリーランス活動も続けることができていること。そしてもう1つの理由は、シンプルにやりがいを感じられる仕事に取り組めていることがありますね。

何か困っていることがあった際にアイディアを現実的に実装することで便利にできることが、私にとってはとても大きなモチベーション。特にReproは規模の大きなユーザーデータを扱うので、そのなかで設計、実装に取り組むことは非常に面白いですね。自分の意志で試行錯誤できる自由度もあるので、やりがいを感じて取り組めています。

あとは、"大人ベンチャー"な感じのReproの雰囲気が自分に合っている気もしています。入社の一つ大きな理由になったのは、勢いと自由度のあるベンチャーでありながら現実的な解決目標を掲げ、技術的に地に足の着いたアプローチを展開していた点でした。

――今後、挑戦していきたいことはありますか?

今後、Reproが展開していこうとしているクロスチャネル展開の準備に参加していきたいです。今、私はメール機能の開発に携わっていますが、事業者がユーザーに対して適切な方法でアプローチできるような仕組みを整えたいですね。

Reproの社内では常に取り組むべき課題・仕事がオープンになっているので、これまでの経験が活かせるものがあればぜひ取り組みたいと思います。自分で考え、設計し、実装するプロセスを考えられるくらい自由度を持って仕事を任せてもらえるので、どんな仕事も取り組んでいて面白いですよ。そういった環境で成長を目指したいと思える方は、Reproの職場と相性がいいかもしれませんね。

取材・執筆=山崎 貴大

2020.03.02
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